私の伯父は90歳を超えています。実は正確な年齢は知りません。私の母の兄です。
その伯父が9月25日に突然腸捻転を起こし、救急車で運ばれ緊急手術をしたと知り、先日一人でお見舞いに行ってきました。
もう会うのが最後になるかもしれない・・・顔を見せに行こう。
顔を見ても私とわかるかどうか・・・と、恐る恐る病室に入ったら、ベッドの脇にちょこっと座って、すっとんきゃんな顔を見せ、「なんで来たんや?」・・・と。
「私、わかる?」と尋ねると、耳は遠くなったので聞き直しますが、「わかる、わかる、朋子やないか~」・・・と。
元気で安心しました。
腸を50センチも切って、もう少し遅れたら危なかったようです。
でも私の顔を見ると、みるみる笑顔になって、しゃべるわ、しゃべるわ・・・。
両親がなぜ「朋子」と名付けたか・・・そんな亡き母との会話なんかも飛び出して、びっくり仰天でした。
伯父は母のすぐ上の兄で、優しくて、母も大好きな兄だったので、若いころはいろいろと話していたのだと思います。
奈良の生家を護り、長年農業で鍛えた身体と、そしてなんと40年間欠かさず寝る前に書いていたという一言日記と、今でも新聞を隅から隅まで読む習慣のお蔭で、頭もしっかりしていて、病室で見た伯父はとても90歳過ぎた病人には見えませんでした。
70代に見えるやろ~なんて笑顔で冗談も言うし、見舞いに行った私がかえって励まされる羽目になりました。
声楽がんばってるか~と。
「声楽」っという言葉を知ってることも驚きでしたが、そんな伯父の姿に元気をもらって帰ってきました。
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