発表会が終わりました

第16回発表会が終わりました。

今年は、前日のリハーサルから始まって、2日間、本当に皆様お疲れさまでした。いつもは、大人の声楽の生徒さんのピアノ合わせを兼ねて、前日の夜間をリハーサルに充てているのですが(本番直前のリハーサルは子供たちの部があるので出来ないから前日夜に)、今回は、コロナで延期になった5月、振替日を検討した時、たまたま12月27日が空いているのがわかり、その前日も空きがあったので、大急ぎで夜間だけのつもりが、調律の時間もとれるか・・・と、午後夜間と長時間を発表会として確保しました。

 

そのおかげで、前日に子供達の本番さながらの通しリハサールが出来たし、ホールスタッフさんとも念入りに打ち合わせが出来たし、なにより、大ホールにあるスタンウエイのフルコンを二日間借りれて、フルコンの美しい響きに包まれた二日間は至極の時でした。

打ち合わせに来た時ホール見学させてもらうと、ホールというより、まったくのスタジオで、響きはダッド!もう大きな防音室のよう。音はこもるし、こりゃ困ったなあ・・・と頭を抱えました。

舞台袖もないし、まあ防音された箱ものです。帰りがけどうしたものか・・・と悩みました。

今回、二日間借りているし、ピアノはスタンウエイでお願いしたし、調律は必ず必要だし・・・ピアノ代だけでも8万はする。ここに音響をいれると想像できない値段がかかる。でも、素人の生徒さんにとってここはあまりにも歌いにくいし、なんとか手を打たなければ・・。とホールに二たび相談。すると、音響技術の方が、この予算の中でできる方向を考えると言ってくださいました。

 

そうして前日のリハーサル。音響さんが天井に1つマイクを埋め込んで音量調節をしてく下さった。オペラの場合、床に埋め込みとかあるけど、天井のライトの間に埋め込みが出来るとはさすがに新しいホールです。

私は、以前の「森は生きている」公演でも学習したけど、いかに舞台スタッフさんと友好的に仕事が出来るかが、公演を成功出来るかの分かれ目だと思っている。昔は私の言い分を通して、こういう風にしてください!と高飛車に出てた気がするけど、ADさんも技術やとしてもプロ意識が高い。なによりホールを知っているのはここのスタッフだし、それに最近は音大出の舞台関係の人が多く、今回の音響さんも声楽出身らしい。音には敏感なところがあると思う。出来るだけ音響さんに任せて、言われたことのみを私がする。そんな感じで友好的に付き合うと、とても熱心に仕事をして下さる。今回も全くそうで、打ち合わせで感じた音とはまったく違う、それでいて、マイクが仕込んであるとは微塵も感じないホール自体の残響をつくってくれました。本当に感謝です。

 

演奏のほうは、子供たちは、それぞれ去年からの成長を感じて嬉しかったです。

今回、ピアノがスタンウエイのフルコンで、まあ私達からしたら贅沢な経験ですが、ピアノ自体の美しい音を感じ、お友達となり、音に慈しみ、心から音を紡いでいる姿は感動モノでした。

また、1年で凄く上達した生徒もいて脱帽しました。脚ペダルのトラブルがあり、折角集中して弾いていたのに可哀そうなことをした生徒さんもありました。

それから何より、皆さん、聴く姿勢のいいこと!うちのサロンの生徒さんは優秀です。

人の演奏をじっくり聞ける子は必ず伸びます。ロビーでふざけている生徒さんは誰もいませんでした。

何より誇れるのは、うちの講師さんが優秀なこと。教える、演奏する技術だけでなく、人間的にも素晴らしい先生方です。

生徒さんが増えるのもわかります。

二人のピアノの先生には、大人の声楽の部でも、伴奏で大活躍してもらいました。年々、ピアノアシストも素晴らしくなっていると感じます。

 

長くなりますが、声楽の生徒さんも頑張りました。やはり日々のレッスンが実を結んできているように思います。

長年練習を積んでもうまくいかないことは多いです。

でも苦しんで、苦しんで、もがいて、私と共に悩んで、これが成長につながると思います。

身体を開放すること。身体の中から音楽を表現すること、そこに喜びを感じてほしいと思いました。