噛み合わせ治療

昨年末から歯の治療に苦しんでいました。

もともと咬み合わせが悪くて、舌を前へ押す癖があるのも原因かもしれませんが、小さい時に上の歯を2本抜いて矯正治療しています。

それが40代頃から、咬み合わせが気になりだして近所の矯正歯科に通いだし、微調整したりマウスピースの装置をしたり・・・と繰り返していました。

ところが、昨年末頃からはどうしても奥歯の痛みが取れない・・。

よく見ると上の奥歯の歯茎が腫れていてどうもおかしいということになり根っこの再治療に。

ところがこの医院では精密な治療は無理で、手探りの勘に頼る治療で、痛みが続くと今度は被せは取って穴をあけたままにしておくことに。

1か月以上奥歯が噛めない状態が続き、このままではだめだわという予感がしてきて、20年来の先生のもとから離れて歯科医探しが始まりました。

運よくいい先生が見つかって根官治療は無事に終わったものの、結局、膿は出し切れず経過観察に。

そこで言われたことが、私の場合、奥歯1本でしか咬めてなくて、前歯が咬みあっていない開咬になっていると。これは顎関節手術の適用だと思うと。嚙めないから奥歯に負担がかかりすぎて膿んできたのだと・・・。

専門の矯正歯科を紹介されました。心斎橋にあるサロンのような矯正歯科。

この先生も非常に紳士で、私の話を1時間以上じっくり聞いて下さり、手術についても説明してもらい、実は僕も経験者なんだよ・・・とご自分の体験も聞かせてもらい、じっくり検討ができましたが、手術は毛頭する気はなく、というのも、手術すると、口は開けれなくて食べられない、歌えない…の生活が続くと、私自身だめになるとわかっていたので。

・・・で、これからどうする・・・と治療難民状態になりました。

まあ、1週間に一度通っている鍼灸治療で、顎の状態の矯正や首の筋肉をほぐす治療で痛みは引くのですが。

でも、歯に問題を抱えている私は、やはりかかりつけの信頼できる歯科医を持っておかなければ・・・と。

そんな時、ネット検索で、近所の王子商店街の中に、まったく庶民的な場所にある「西村歯科医院」を発見しました。

信用できるのか不安だったのですが、何となく行ってみようという気になり、電話をしたらすぐその日に診てもらえました。

待合室は狭くて、でもひっきりなしに患者さんが訪れます。大丈夫かしら、じっくり話をきいてもらえかしら・・と少し不安でしたが。

でも大正解でした!

先生は頼りがいがあり、それでいて、言葉は患者さん目線であたたか。

私をみて、「辛かったでしょう。大丈夫!治るよ。いい時に来たよ!まずは歯は触らない。外から治療していくよ。理学療法だよ。必要なら補填物を外すけど・・」と。

手術なんてとんでもないという目線で、声掛けしてくれました。

その日にしてもらった治療はというと、低周波の電気をつけることと、マッサージだけです。

歯科医にきて、診察台で歯科の先生から直接マッサージを受けるとは思いもよりませんでした。

先生は鍼灸の資格も取られたみたいで、東洋医学にも熱心そうだったので私は関心を持ったのですが、まあ顔や顎や首を本気で揉まれて、痛かったけど、「かなり胸骨乳頭筋がこってるね、しんどかったでしょう。1週間に2回ほど来たら、歯が咬みあってくるよ。ほら、これだけで、歯があたってきてる」と。

前歯に4本セラニックの付け歯をしたことも影響があるかもしれません。これがまた不快のもと。

見栄えはよくなったのだけど、自分の顔の筋肉がたった数ミリのセラミックに反応して首筋まで凝ってくる。

こうまで体の不調を引き起こすとは・・・です。

でも、この不調を理解してもらえた先生に出会えたことは、なにより私の心が穏やかになりました。