フランスロココ絵画

今日は天王寺の大阪市美術館で開かれている「フランス絵画の精華」に行ってきました。お目当ては、ヴァトーの絵。

ロココ絵画の創始者として優美で雅な男女の愛の世界を描いた『雅な宴」の画家です。のちの印象派の画家たちにも影響を与えた人とありましたが、今回は、残念ながら、代表作の「シテール島の船出」は来てませんでした。この「ヴェニスの宴」そして、数々のデッサンが展示されていました。このブースのみ、撮影OKでした!

フォーレやドビュッシーが作曲したヴェルレーヌの詩に『雅な宴』がありますが、これはまさしくこの世界です。「月の光」にピアノ曲では「喜びの島」。まさしく、「喜びの島」とはヴァトーが描いた愛と欲望の島シテール島のことです。この雅宴画にインスピレーション受けて作曲されたのです。

面白かったのは、ヴォトーが描いた何枚ものデッサン。顔の向きを何通りも書き直し、男と女の視線の角度を微調整している。そこから、内なる表情が醸し出されるから面白い。