プーランクマラソン終了

2日間3回に渡って行われたソワレの会第2回「プーランクマラソン」が昨日終了しました。私は初日のみの参加でしたが、2日目の最終会を聴きました。

マラソンシリーズは、6年前のプーランク没後50年から始まり、今年はプーランクが2回目。6年前はとにかくピアノが難しい、音程とるのが難しい、歌詞の意味も分からない・・・の、わからない尽くしでしたが、今回はプーランクの音楽がとても身近に感じて、非常に面白く楽しい会になりました。

皆一様にプーランク難しいから、大好き~!に変わったっと言ってたことが可笑しかったです。

本番前日のワークショップから凄かったです。

ワークショップは、参加者がそれぞれ演奏を聴いてコメントを言い合うのですが、今回はそのコメントからして面白かったです。聴き方が鋭いというのか、プーランク愛に満ち溢れて、どう聴いているのかを聞くのも面白かったです。

ピアニストと歌い手ががっぷり組んで音楽に対峙する。音楽への向き合い方の密度が見えたというのか・・・。

プーランクの曲には反射神経、運動神経が必要で、そのスリリング感、間合いがなんとも面白いです。

聴き方が演奏に反映するとはこういうことだと思えました。底にあるものまで聞こえてくると、自分が向き合うものが見えてきます。

 

「ソワレの会」はもう27年になるそうです。私は40歳から入ったのでもう23年です。古株のトップです。

何回本番を踏んだのかしら?100回以上のことは確かです。

体の衰えが確かに声にも現れています。若い時のようには上手くコントロールできません。悔しいことも多いです。

いつ仕舞いにするか・・・いつも自問しながら歌っています。

でも若い時には見えなかったものが見えてきているのも確かです。声の出し方も昔とは変えてなんとか道を探しながらの毎日です。

先生の〆の挨拶で泣けてきて仕方ありませんでした。