昨日、今年最後のソロ本番が終わりました!
本番前一人で静かなところで調整しようと外に出た。目の前にあったポールボキュールのカフェでケーキセットを注文しつつ本番対策を練る。
木造の歴史的建造物の会場で、よく響き、いや響きすぎ?な感じがして、録音を聴くと音がうわ~んとなる空間だったので、これはひたすら声を集めて絞った方がいいなあ・・・と、ピッチが落ちないように、お腹の支えを気にしつつ、声をホールの前方に集めて・・・。
今回は、プログラムの企画が面白くて、ストーリー仕掛け。
といっても、シェエラザードは千一夜物語を語るわけではなくて、クリングゾールのシェエラザードの詩からの附曲。
私は有名な、ラヴェルの後半2曲。
企画選考委員の先生曰く、これは円熟した歌い手に歌ってもらいたかったから・・・って。
一連の流れで、拍手はなしで、1部がひとつの物語が続くようにという指示で、私が歌う2曲も、前のピアノ曲が終わると出ていき、1曲歌っては捌けて、また歌って・・・と、曲に集中するというより出入りのタイミングに気を使って、ゲネでは曲に集中できなかったので、そこはカバーしなくては・・・と。
「つれない人」では、行きずりの人に、「入らない~?お酒はいかが?」と誘いかける言葉がある。
そのあと、行きずりの人は、女性のような足取りで行ってしまい、「だめだったわ、行ってしまった・・・」とつぶやく。
ここが超難しい。
シチュエーションを頭に描いて、まるで役者のように・・・。
結構、本番では、艶めかしく歌えたので、ほっとした。
あとで、企画の選考委員長の先生から、あなたに頼んで良かったわ!この歌は年増の熟女がしなくちゃ~っておっしゃって、へええ~~~。
たった3分の曲が2曲。気が張った本番だった。
後半は、ドン・キホーテの物語が、映像とともに、コーラスも加わって迫力があった!
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