刺激

今週は23日からソワレの会のワークショップが始まっておお忙し。なにせ、先生が帰国している1週間ほどの間に、来月のコンサートの曲を形作らなくてはならない。2連チャンのワークショップ。

私はソワレの会に入ってかれこれ20数年になるが、最近特にこの会の良さを身に染みて思える。病気して1年ぶりに復帰して古巣に帰ってきた鳥のよう。

今回のワークショップに参加してみて、大きな本番を終えた翌日にももう次の大曲をもってきて歌う人、貶されても悪評を言われても、前向きにどん欲にこの崇高な歌曲たちに向かっていく人、その姿勢に私も大きな刺激を受ける。のんびりなんてしていられない。

そもそも私は20数年前、この会のコンサートを聴きに行き、真摯に歌曲に向き合っている姿に触発されて入会した。それは今も少しも変わっていない。聴衆受けする歌狙いでなく、本物の歌。先生がよく言うマスターピース!その歌たちが私たちを高めてくれている。向き合わないでなんとするか~なのだ。

私は11月29日に芸文でマーラー・リュッケルトを歌います。

リュッケルトは好きなのだけど、今まで手を出さずにきた。扱える代物ではないと思っていたから。でも今なら歌えそうな気がしたので挑戦したいと思ったけど、そうは問屋が卸さない。

23日火曜のワークショップは玉砕!心技体のバランスが崩れた。身体が身構えてしまっていた。その晩は夜遅くまで曲と向き合った。足掻いた。音楽は恐ろしい。私の精神状態を見透かしているようで。その晩は3時まで眠れなかった。今日はまたリュッケルト。ちょっと近づいてきてくれたかなあ。