女の愛と生涯

昨夜は芸文でコンサートでした。シューマン「女の愛と生涯」終わりました。

芸文は、本当に歌いやすいホールです。

声が乗せやすいし、私はアリーナ状にお客さんに囲まれて演奏するのは大好きです。

 

今回、かなり本気になって練習しました。

久し振りのドイツ語だったし、文法の本から勉強し直し、何度も文章を書いて、書いて覚えました。

 

声のトーンも考えました。

少女の揺れる思いを声に乗せようと、発声にも苦心しました。

8曲歌いとおすのはかなりの集中力が要り、最後、夫の死を迎えた時は、放心状態でした。

途中、気持ちが途切れそうになり、ハプニングもありましたが、私なりによく頑張ったと思っています。

最後の、回想シーンでは、涙が溢れてきました。

昨日は、トリだったので、歌い終わって楽屋に引き上げたら、ほかの出演者から拍手で迎えられました。

前に歌ったテノールの人には、「素晴らしいよ!これを聞き逃したら、もったいないよ!」っとまで言ってくれました。

 

おセンチな曲・・・って思ったこともありましたが、歌い終わってみると素晴らしい曲でした。

昨日は、私の手持ちドレスの中で、とっておきのものを着ました。

総スパンコールレースのエレガントな美しいドレスです。

昨日、私の気合が入ってた証拠です。

先生には、最後の回想シーンで立ち尽くす姿が非常に美しかったと言われました。

 

次回、来年2月にまたシューマン全曲マラソンで歌います。聞き逃した方、是非次回、聴いてください!次回のピアニストは、古コンビ加藤理彩子さんです。ピアノが変わるとまた違ったシューマンになると思います。

 

このあと、年内は、10月4日フォーレの最晩年の曲「幻影」、12月6日ラヴェル「博物誌」と大物ばかりが続きます。