金子みすゞ

昨日は、関西歌曲研の講習会「金子みすゞの世界」を聞きに行ってきました。
金子みすゞの詩を世の中に発表し拡げた、矢崎節夫さんの講演会でした。

私は、今から20年以上前に、中田喜直さんが作曲された「ほしとたんぽぽ」を江口先生がリサイタルで歌われ、感動し衝撃を受け、その場で、中田先生のサイン入りの楽譜初版を購入し、折に触れ歌ってきました。

2000年の10周年記念リサイタルで全曲を演奏して、CDにも収めました。

金子みすゞの展覧会があると駆けつけ、詩集などまた関連の本も沢山持っています。

金子みすゞの他者をいたわる、目に見えない他者を思いやる言葉がぐっと心に突き刺して、金子みすゞの魅力にはまりました。

昨日、講演会を聞いて、もっと深く言葉の尊さを知りました。

同じ詩を読んでも、人によって、またその心の状態によって見えてくるものが違う。

詩は自分の心の中を見るものかもしれません。

矢崎さんの金子みすゞの詩を読む感性に感激しました。

 

あなたが居て私がいる。

あなたが居てくれて私の存在がある。

親の私があなたを産んだのではない。

あなたが産まれて私は親になれたのだ。

あなたが居るから私が生きられる。

それは、命あるなしに関わらず。

あなたの存在が私を私たらしめたのだ。

 

「言葉」は、実は最初に聞くのは自分なのです。

そうなると、いやな言葉は言えなくなりますよね。